チーク材の豆知識

チーク材の豆知識

チークは東南アジアを中心に分布するクマツヅラ科の落葉広葉樹で、腐食に強く寸法安定性も良いことから、古来より最高級木材として高級家具や豪華客船の甲板や内装材などに使われてきました。塩水にも非常に強く寸法安定性の非常に良いチークは船の甲板などの過酷な条件に最適であるといわれ、「クイーンエリザベス2世号」など豪華客船に採用されています。
フローリング材としては黄褐色で高級感があり、湿度変化による伸縮が他の樹種より少なく、日焼けすることで、色が深くなり味わいがでてくるのが特徴です。表面の硬さは若干、硬い部類に入ります。
日本で出回っているチークは、主にインドネシア産とミャンマー産とがあります。
インドネシア産は植林材のため生育が早く、樹齢が若いうちに伐採するため丸太の口径が小さいので幅広の生産は困難です。植林をすることで価格を抑え、安定供給を可能とした材です。木目の表情が多彩で、色調はミャンマー産チークに比べ明るめなのが特徴です。
ミャンマー産は高樹齢(150~200年)の成熟樹はきっちりと杢目が詰まり色調も濃く、耐久年数は200年とも云われ、古い歴史の仏教寺院や建築物に使用されています。日本でも国会議事堂や明治11年日本初のリゾートホテルとして誕生し数々の著名人に愛されている箱根・宮ノ下の富士屋ホテルの内装材にも使用されています。

樹種名

チーク(teak)
タイではサック(Sak)、ミャンマーではチューン(Kyun)、インドネシアではジャティ(Djati)、 フランス語でテック(Teck)などと呼ばれる

科目

クマツヅラ科の落葉広葉樹(散孔材)

木材の特徴

木の高さ25~30メートル、径約3メートルに達する。ミャンマーチークの大きなものでは、高さ45m、胴回り3.7m程度のものもある。
葉は短い柄があって、倒卵形、全縁、長さ30~60センチメートル。花は白色管状の小花で径8ミリメートル、先端は5つに分かれている。果実はやや球形の核果で径2~2.5センチメートル。
開花開始時期は、5~7年生。結実は20年以内に始まる。インドからマレー半島にかけての地域原産である。材は切り出した直後は黄色であるが、年月の経過とともに暗褐色となる。材質は非常に堅強で、一度乾燥した材は伸縮したり、反ったり、割れたりすることが非常に少ない。チークに含まれる油性の成分や「tectoguinone」などの作用により、耐久力に富むうえに加工しやすく、フナクイムシやシロアリの害を受けにくい。
また木そのものも腐りにくいほか、寸法安定性(いわゆる木の狂い)が少ないなどの特性から、船舶用材として最良のものとされる。
ほかに、家具、建築、土木、彫刻用材とされる。主産国は、インド、ミャンマー、タイ、インドネシアで、ミャンマーやタイは天然材の利用が多いが、インドネシアでは人工造林が行われている。成長は遅く、100年くらいで成樹となるが、5~7年ごとに間伐をし、80~100年で伐採する。
山地からの搬出はゾウを使って行い、川岸に集め、雨季に筏(いかだ)を組んで集積地に集められ輸出される。木理は通直で、重硬。
加工は容易で仕上がりも良好。乾燥は遅いが、乾燥過程において割れや反りが出にくい。板に製材した直後の色は黄褐色でないが、年月を経るにつれてゴールデンチークカラーと言われる黄褐色に変化する。

(Yahoo!百科事典より引用)

産地

主としてミャンマー、インドネシア、ベトナムなどの東南アジアだがカリブ海諸国、西アフリカなどにもいくらか生育。

黄褐色。陽光にさらされると色が濃くなる。

硬さ

木材の部類では硬い部類になる。耐久性は高い。

気乾比重

0.55~0.70

チーク材の現地記録

■チークの原木の写真です!

チークの幼木です!こんな木が将来、大木になってゆくんですね。

これ、チークの花なんですよ!実は材木を長年輸入している弊社の創業者も「初めて見た!」ということで撮影しました!撮影場所は、提携工場の敷地内です。結構、貴重な写真です。

ミャンマーチークの丸太です。一緒に写っているのは弊社の創業者です。ミャンマーのチークは口径が大きいですね。

ここはミャンマーチークの集積場です。一面にミャンマーチークが積み上げられています。すごい量ですね。

チークの丸太のアップ写真です。丸太を切ってから時間が経っていないので、中が黄色くてチークであることがよくわかります。

店長とチークの丸太が一緒に記念撮影?工場にあった製材前の丸太の上に座って写真を撮ってみました!

こちらはインドネシアのチークの丸太です。ミャンマーに比べれば口径が小さいですね。

これは丸太を切断する機械で、日本では「帯ノコ」と呼ばれています。この機械で大まかな大きさの板に切っていきます。大きな機械ですよ~。

■チークの原板(フローリング加工する前)の写真です。

チークの板材をチェックしています。右でチェックしているのが弊社の創業者です。この段階で一枚ものに使えないものは乱尺サイズなどにされます。

こちらもチークの板材をチェックしています。この写真のようにチョークなどで使えない場所に印をつけていきます。一枚ものなどはどちらの面を表面にするか決めます。

■チークは日干しをして色を出します。

チークはこのように日干しをするとゴールデンチークカラーに変化します。以前は日干しをしていない業者もいましたが、最近はほとんどの工場が日干しをするようになりました。こうすると、お届け時にすでにいい色に変化したものがお届けできます。この写真はユニタイプを日干ししている写真です。

とても日差しが強い時は、このように水をかけてやった方が早く日干しできます。すべての工場がこのようにしているわけではありませんが、天候次第によってはこのように水をかけて日干しをします。チークの場合、このように水をかけても製品になってから含水率が極端に上がることはありません。

工場にスペースがある場合はこのように敷地の中に、ずらーっとチークフローリングを並べます。すべて人の作業ですので、大変な労力ですね。

これだけ並ぶと圧巻ですね。これもユニタイプのチークフローリングです。

■日干しをされてないチークはどんな色?

チーク材は日に焼けていない時は、オレンジがかった、まだら模様になっています。これを亜熱帯の強い日差しでやくと1~3日でかなり色が変わってきます。
写真の左のフローリングが2日程、日干ししたもの。右のものがまだ日干しをしていないものです。右のフローリングの方がオレンジ色のまだら模様になっていますね。
実は、本当のゴールデンチークカラーに変化していくのは、みなさまのお手元に届いて施工が終わってから、1~3年後です。これが「チークは時間が経ったほどいい色が出てくる。」と言われる理由なのです。色の変化を楽しみながらお過ごしいただければと思います。

左のチークフローリングが2日ほど、日干ししたもの。右のものがまだ日干しをしていないものです。

アップで撮影してみました。

■検品風景です!

こちらはチークヘリンボーンの検品風景です。ミャンマーチークを中国の昆明工場に運んで加工しています。みなさん真剣です!

こちらはチークユニの検品の際の写真です。このような台の上にフローリングを並べて検品します。

■みんなで記念撮影です!

わたくしたちが検品しました。大事に使ってくださいね!

店長と工場の幹部の方とパシャリ!~中国昆明工場にて

ベトナム提携工場にて。真ん中に写っているのが弊社、創業者です。大きな工場ですね。

ミャンマー提携工場にて。右が店長です。左のお二人が着用しているスカートですが「ロンジー」といいます。とっても涼しいんですよ。ミャンマーでは男性、女性関係なくこのスカートを着用します。

■番外編~チークの工場に行った時に撮影した東南アジアの風景

ミャンマーの一番、大きなパゴダ(寺院)です。ミャンマーのお寺はパゴダと言うのですが、金色で装飾されていてとても華やかなんですよ。ミャンマーは仏教徒が多いのですが、とても信心深いんですよ。

実はパゴダの中にはこんなエスカレーターがあります。実は建物の中はかなり整備されているんですね。(ちなみに日本のエスカレータよりかなりスピードが早いので注意が必要です。)

ミャンマーの露店です。このような露店があちらこちらで、出ています。インドネシアもタイもこのような光景はよく見られます。

ミャンマーでの食事の時にパチリ!おいしそうでしょ。

こちらはインドネシアの風景。インドネシアはたくさんの島が集まってできている国なのでこのようにきれいな海外線がいっぱいです!

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