2015.06.03フローリングについて

個性的な空間を演出!ヘリンボーン(矢羽貼り)フローリング床材の特徴

個性的な空間を演出!ヘリンボーン(矢羽貼り)フローリング床材の特徴

 

新築やリフォームを検討されている方の中には、他の人とは違う特別な住空間を作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな個性的な空間を演出したい方におすすめしたいフローリング床材が、ヘリンボーン(矢羽貼り)です。

ヘリンボーンとは樹種の名前ではなく、木材の貼り方のことを指します。ヘリンボーンに使用される樹種のバリエーションは豊富です。ダークな色合いが素敵なウォールナットや、赤っぽくおしゃれなカリン、オーソドックスなオーク(ナラ)など、さまざまな樹種でヘリンボーン貼りすることができます。

今回は、個性的な空間を演出できるヘリンボーンフローリング床材をご紹介します。

ヘリンボーンとは?

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ヘリンボーンとは、矢羽(やばね)貼りや網代(あじろ)貼りとも呼ばれる、フローリングの貼り方の一種です。寄木(よせぎ)貼りと呼ばれる手法に分類され、矢印の先の部分や車の若葉マークのように、小さな木材を交互に並べていきます。

このヘリンボーンは元々ファッション用語で、生地の織り方を指す言葉です。ツイードのコートやジャケットなどに使用されるような生地で、フローリングと同様に高級感があります。

仕上がりがにしんの骨(HerringBoneのように見えることから、ヘリンボーンの名が付きました。日本では、杉の葉の形に似ていることから、杉綾(すぎあや)という呼び方でも知られています。

個性的なデザイン

【特徴1】個性的なデザイン

 

ヘリンボーンの特徴と言えば、まずはその個性的なデザインが挙げられるでしょう。明治時代に建てられた洋館にも多く使われているそのレトロな雰囲気が、今なお根強い人気を集めています。

ヘリンボーンの貼り合わせ方には、いくつかの種類があります。最も一般的な貼り合わせ方は、1枚ずつ組んでいくシングルヘリンボーンです。その他、2枚並べるごとに向きを変えるダブルヘリンボーン、同様に3枚ごとに向きを変えるトリプルヘリンボーンのように、横に並べる枚数ごとに呼び方が異なります。

すっきりとしたデザインのフローリングにしたい場合は、長方形の木材の角を45度に切り落とした形の木材を突き合わせていくフレンチヘリンボーンがおすすめです。フレンチヘリンボーンは突き合わせた線が一直線に走り、鋭くスタイリッシュな印象に仕上がります。

このように、同じヘリンボーンでも貼り合わせ方によっても印象が異なるため、サンプルや施工例をよく見て確認しましょう。

おわりに

最後に注意点をお伝えしますと、ヘリンボーンは木材を1枚ずつ貼っていくため施工に時間が掛かります。また職人の技術力も問われるため、他の床材より費用が掛かることもあります。ヘリンボーンのフローリングに貼り替えをする際は、あらかじめ予算や工期をよく確認しておきましょう。

斜めの線がしゃれた印象のヘリンボーンは、個性的な空間に仕上げるにはうってつけの床材です。注意点もふまえた上で、検討してみてはいかがでしょうか。