お部屋の配色について考えてみたことはありますか?
壁や床、天井は面積が広いだけに、色によってその部屋の印象ががらっと変わります。
無垢フローリングも、同じ木でも塗装で随分印象が違ってきますので、
これからフローリングを塗装・着色しようとお考えの方もヒントにしていただけると思います。
部屋の用途や、条件にあわせて色を考える
明るい色は進出色、暗い色は後退色といい、この配色で空間をコントロールすることができます。
それによりお部屋の狭さなどの悪条件をカバーしたり、
色の心理作用を効果的に取り入れることで、元気になるお部屋、リラックスできるお部屋など
求める空間を演出するのに役立ちます。
たとえば壁、床、天井の三面を全て明るい色にすると解放感が出て広く感じることができます。
狭い部屋や日当たりの悪い部屋におすすめの配色です。
天井を明るくし、壁と床を暗くするという方法もあります。
この場合目線が上へ抜けるため、解放感を感じることができます。
思い切って壁一面にカラフルな色をもってきたいという場合にも、このように天井を明るくすることで窮屈さを感じにくくなります。
逆に天井を暗くする配色もあります。床も暗くし、壁を明るい色にします。
そうすることでお部屋の奥行きが強調されますし、暗い天井は快眠へ導くといわれています。
一番オーソドックスなお部屋の配色は、壁と天井が明るく、床が暗い部屋です。
自然界では空が明るく、地面が暗いもので、人はこのバランスに最も安定感を感じます。
部屋別おすすめカラー
キッチン … 作業がはかどる、料理がおいしく見える色、メリハリのきいた配色。レッド、オレンジ、ライトブラウンなど
リビング… 家族の憩いの場 ベージュ、アイボリー、オレンジ、ライトイエローなど
子ども部屋… 子どもが元気に遊べる部屋 明るい緑、青、イエローなど鮮やかな色
ペンキを塗る
昨今のDIYブームで、お部屋の壁を好みに合わせて塗りかえる人も多くなってきました。
壁紙の上から塗れるものなど、塗りたい場所の材質によって様々な塗料が販売されています。
ただ色をかえるだけでなく、ペンキのように扱いが簡単な珪藻土タイプのペイント材というものもあります。
無垢フローリングなどの自然素材には、同じく自然素材の珪藻土がとても良くあうのでおすすめです。
ペンキぬりはポイントさえおさえれば比較的簡単にできるDIYの一つです。
まず、養生をしっかりしましょう。
窓枠や床など塗料を付着させたくない場所をビニール類でしっかりおおいます。
折りたたんだシートつきのロールマスカーやマスキングテープを使うと便利です。
広い面をぬるときはローラーで、壁の隅を塗るときはハケが便利です。
ペンキがたれないように少量でローラーを動かしても逆にムラができて塗りにくいので、たっぷりつけましょう。
プラスαテクニック 刷毛のあと片づけ
壁などのペンキぬりでも使うハケですが、無垢フローリングの塗装にも使われます。
そのハケ、使った後の片づけ方をご存知ですか?
まず、使用後のハケ(ローラーなどの用具も)は使用後すぐに洗わずに、水に一晩つけてから中性洗剤で洗うときれいになります。
最後にぬるま湯でハケ先をばらす用に中までよく洗い、乾燥させます。
(ローラーは手やブラシで洗い、乾いたらアルミホイルで包んで保管します。)
塗料が残った場合は小さな容器に移し替えて保存しておきましょう。
インスピレーションも大切に
インテリアの基礎となる知識をご紹介しましたが、快適な空間づくりにはインスピレーションも大切です。
感覚で選んだ色が、今まさに必要な色だったというケースも良くあります。
それでもインテリアのことで迷ってしまったときには、今日ご紹介したようなカラーセレクトをぜひ参考にしてみてください。