雨の季節ももうすぐ終わり、暑い夏が始まります。
夏は暑いもの。それでも夏の不快を出来るだけ心地良く変えたいものです。
日本には四季があり、電気が無かった時から暑い夏を乗り切ってきました。
昔の人がやっていた夏を涼しく暮らす方法や、一人暮らしの大きくないお部屋でもいますぐ簡単にできる方法まで、
涼しい暮らしを送るためのアイデアをチェックしていきましょう。
玄関の打ち水・窓辺で水をまく
湿度の変化が激しい日本では、昔から夏を乗り切る工夫がされてきました。
その一つに打ち水があります。
もともと打ち水の意味は、「お客様を迎える準備ができました」という相手を思いやる日本の習慣だったとか。
しかし実際に、まだ気温があがらないうちに水をまくことで、水が乾燥する時に温度が下がることから、
陽がのぼってからの暑さを緩和することができます。
とくに窓の近くで水をまくと室内に入る空気が心地よく、これならお庭のないお宅でベランダなどでもできるのでおすすめです。
ベランダなどで育てている草木に早朝に水をやると、お部屋を涼しくできる上に季節のうつろいを感じられ一石二鳥です。
打ち水に決まったルールはありません。
お風呂の残り湯や、除湿機にたまった水、雨水などを上手に活用して、
涼しさを手にいれましょう。
緑を積極的に増やす
夏を涼しくさせるには視覚的な効果を用いることも大切です。
とくに緑は、暑い時期の暮らしの中に沢山取り入れていただきたい一つです。
そこで暑さが本番になる前に緑をお部屋やベランダ、お庭に増やしてみましょう。
グリーンカーテンといって、ゴーヤなどのつる植物を窓際に植え、夏の涼と、食料を同時に手に入れる、そんな楽しみ方をされている方もいるのではないでしょうか。
ゴーヤは葉の切り込みが深く、室内に適度な光を取り入れてくれるのでグリーンカーテンには特におすすめです。
実は食用になり、沢山とれすぎても夏の日でしっかり乾燥させれば、お味噌汁の具にしたり、お茶にしたりと、一年中楽しむことができます。
ヘチマはしっかりとした影で日光をしっかりと遮ってくれますし、夏野菜のキュウリもグリーンカーテンに人気です。
植物はすぐに枯らしてしまう…そういうご心配がある場合には、ガラスの容器に緑をさすだけでも見た目が涼やかでいいですね。
長くもたせるコツとしては、毎日水をとりかえること。
またお出かけ前には氷を一つ入れると水温の上昇を抑えられます。
風の流れを肌と目で感じる
風の通り道を作ることで涼しさを感じられます。
扇風機などで風を作ることもそうですが、窓を二か所以上あけるとしっかり風が通ってくれます。
窓が一つしかない場合には、ドアも一緒にあけはなっておくと風が流れてくれます。
それだけでなく、夏仕様の薄手のカーテンや、のれんなどをつるしてみましょう。
家庭の中でも「夏が来たんだな」という季節の変化を感じられますし、
ゆらゆらと揺れるのれんで、実際に風の流れをみるだけでも涼しくなります。
インテリアに人気のモービルがゆれる様も涼やかで良いですね。
夏の楽しみを見つける
暑い夏が苦痛になることもありますが、逆に夏にしかできないことや、夏にしか出せないものを楽しみましょう。
夏にだけ出すのれんや、ガラスの器、
海に行ったときに拾った貝殻や小石を箸おきにするなど、
暑い夏を思い出のつまった小物やアイデアでいっぱいに過ごすのも、四季がある日本ならではの楽しみかもしれません。
無垢フローリングを裸足で歩いたり、寝そべったりしたときの、
ひんひやりとした優しい涼しさも、夏ならではです。
夏ならではの感覚を体全体で感じて、楽しみながら暑さを乗り切りたいですね。