様々な樹種、塗装でいろんなバリエーションを楽しめる無垢フローリング。
新築のときもそうですが、手持ちの家具や建具とのバランスを考えるリフォームの場合、どのような樹種にするか、塗装はどうするか迷われる方も多いはず。
そこで今日は壁やドア、家具などと床の色の組み合わせが、
どのような視覚効果をもたらすのかをご紹介します。
天井→壁→床の順に暗くするのが一般的
はじめに内装の色づかいの基本をおさらいしましょう。
一般的なのが、天井→壁→床の順に暗くする方法です。
しかし演出したいお部屋の雰囲気や、用途によって配色を変えることもあります。
明るいフローリングでお部屋を広々と見せたり、暗めの天井で落ち着きのある空間をつくることもできます。
詳しくは以前の記事をご覧ください↓↓
【過去記事】
目的にあわせた天井・壁・床のカラーセレクト
フローリングによる効果
お手持ちの家具を基準に床を選ぶ場合には、家具と床の相性によって部屋の雰囲気が左右されます。
床と家具の色をそろえる → テイストの違う家具であっても統一感を出すことができる。
家具を床よりも濃い色にする → 家具が引き立つ。長年使い込んだ自慢の家具を目立たせたい
など、
色の組み合わせ次第で、お部屋で一番目立たせたいものが何なのかを明確にし、
あなたに合った空間演出が可能になります。
また、床材は木目や節によっても随分と表情が異なります。
木目や節が目立つものは素朴な雰囲気の住まいにおすすめです。カントリースタイルや、ナチュラルインテリアがお好きな方におすすめです。
スタイリッシュで都会的なインテリアがお好みの方には、
節がなく木目のすっきりとした樹種が似合います。
床材とドアで演出できること
室内にある木の色をそろえた方がお部屋にまとまりがでると書きましたが、
床材やドア、収納扉、窓枠はどうでしょうか?
床材と室内のドアやクローゼットの扉、窓の枠を全て同じ木の色に合わせると、やはり調和がとれたお部屋にすることができます。
しかしその反対に、
ドアや収納扉などを壁に溶け込む色にすることで、お部屋を広々とした印象にすることができます。
扉が多いお部屋にはおすすめです。
またドアを床よりも濃い色にすると、ドアが強調されて重厚感が出ます。
壁を無垢の板張りにするお客様もいらっしゃいますが、
そういうお部屋では、ソファやカーテンなどの色をアイボリー系に変えて木の分量をおさえることで、
それぞれの魅力を効果的に引き出すことができます。
調和の取れたインテリアにするための工夫
また調和したインテリアを目指すなら、家具の色や素材をそろえましょう。
色々な木の色や素材をあえて混在させてアクセントにするコーディネート方法もありますが、
初心者には少し難しいテクニックでもあります。
また、照明や額の金属部分の色や仕上げの質感をあわせることで、
すっきりまとまった印象のお部屋作りができます。
たとえば光沢のある無しをそろえたり、金色と銀色をいずれかひとつに絞るだけでもお部屋の印象はぐんとまとまります。
まとめ
洋服でもそうですが、新しく買った服が以前の服と合わず、結果色々なものを買い足さないといけなくなった…ということがよくあります。
せっかくフローリングを新しくするという時に、長年愛用している家具や、悩みぬいて選んだ壁が合わなくなってしまってはもったいないです。
樹種や塗装で色々なバリエーションを楽しめる無垢の床材だからこそ、
今あるインテリアとのバランスを考えて、相乗効果でオシャレなインテリア空間を造りましょう。
ご紹介したようなインテリアの基本知識を元に、あなただけのインテリアコーディネイトを楽しんでください。