無垢材の特性と施工方法

無垢材の特性と施工方法

こちらの施工説明は無垢材の取り扱い説明書の抜粋になります。
詳しくは下記ボタンをクリックしていただき、取り扱い説明書(約40~50ページになります。)をよくお読みいただきますようお願いいたします。

無垢材の特性について

  • 無垢材は「自然木」のため、外気の湿気の変化により、必ず伸縮します。
    強く貼りこみ過ぎると湿気が高くなると膨張し突き上げや目割れを起こすことがあります。
    また、逆に緩くしすぎると隙間が出ることもあります。
    現場の湿度・施工する樹種の特性を十分、認識いただき施工していただきますようお願いいたします。
    (特にアジアンウォールナット、オーク、タガヤサン、及び幅広材は伸縮幅が大きくなる傾向にあるので、注意して施工をお願いいたします。)
  • 無垢材は「自然木」のため、施工後も小さな「反り」「隙」「床鳴り」等が発生する場合があります。
    これらはすべて自然木であるがゆえの無垢材の特性ですのでご理解いただいた上でご購入をお願いします。
  • 無垢材にそれなりの量の水をこぼすと、無垢材が大きく反る場合があります。
    水濡れにはご注意ください。
  • 木材には「逆目」と呼ばれる表面が少しガタついているように見えるものがあります。
    これは木材の木目が切削方向と逆になっている状態の時に発生します。
    家具などではこの逆目は使用しませんが床材では、商品の中に入る場合がありますのでご確認ください。
    これらは表面をサンディングすることにより、目立たなくすることができます。
  • 限りある自然素材の有効活用のため、弊社では、ごく軽微なサネの欠けは許容して輸入しております。完全なサネを求めると、歩留まりが悪くなり、廃棄する木材も増えてしまいます。
    このようなことから稀にサネが少し欠けているものもあります。
    このような場合は、この場所を避けて、釘の打ち込みをおこなってください。
  • 弊社の無垢フローリングは60℃~80℃の高温処理を行っているため、ほとんどの虫や卵は死滅します。
    またお客様も薬剤での処理はされないことをお望みの方が多いため、弊社では加熱処理でのみ、虫の駆除を行うようにしています。
    このため、フローリングに稀に虫食いの跡(ピンホール)が残っているものもあります。
    また裏面のピンホールは許容して輸入しております。
    限りある自然素材の有効活用のため、ご理解のほどよろしくお願いします。

【ピンホール補修方法】

①ピンホール(虫食いの跡)を埋めたい場合は同じ木の表面を#120のサンディングペーパーで削って「木の粉」を作ります。
同じような色の「砥の粉」をホームセンターで買ってきても構いません。


②できた木の粉を穴の中に入れます。


③瞬間接着剤(アロンアルファ等)を木の粉の上から垂らします。


④瞬間接着剤(アロンアルファ等)を垂らしたらすぐにサンディングをします。


⑤完成です。
穴が埋まりきらない時は再度、木の粉を入れ、先ほどと同じように瞬間接着剤を垂らし、また表面をサンディングします。


ピンホール補修方法1


ピンホール補修方法2


施工に関して

  • 弊社の無垢フローリングは自然木のため呼吸をし空気中の湿気を吸収・放出いたします。
    その過程で無垢材自体も多少の収縮を繰り返します。
    施工状況によってはこの「無垢の収縮」から不具合が生じる場合があります。
    このような無垢の特性を十分理解していただき下記の点にご注意いただき施工していただきたく存じます。
  • 無垢フローリングは「自然木」のため、わずかな反りなどは避けられません。多少の反りは施工時に調整しながら施工いただきますようよろしくお願い致します。
    また「自然木」のため色違いがありますのであらかじめ仮並べをしたあと、施工してください。

通常無垢フローリングの施工上の注意事項

  • 下地には12mm厚以上の耐水合板の捨て張りを必ず貼ってください。
    また、下からの湿気の多い場所では0.1mm以上のポリエチレン防湿フィルムを併用するなど防湿対策をおこなってください。
    (パーティクルボードやMDFは絶対に下地として使わないでください。これらの下地は施工時の釘の保持力がほとんど無いので無垢材の伸縮が激しくなります。)
  • 下地合板は必ず3mm程度の隙間を開けて下地を作ってください。
    突きつけると、床鳴りが発生したり、ひどい場合は合板が膨れて突き上げ事故を起こす場合があります。
    (下地合板も少なからず伸縮します。)
  • 施工にかかる3日前に現場で開梱し現場になじませてください。
    (レッドパイン材は開梱後すぐに施工してください。レッドパインは時間をおくとサネが入りにくくなります。)
  • フローリングは壁面には密着せず5-10mm程度あけるようにしてください。
    また各フローリングの張り込みは0.3mm程度(ピーバンド)の厚み程度の隙間を必ず空けるようにし木の収縮に対応できるようにしてください。
    (ホテルのロビーなど施工面積が広くなる場合は適時、無垢の伸縮に対応するために、隙間をあけるデザインにするなど御配慮ください。)
  • 必ず接着材と釘の併用で施工してください。
    釘はフロアタッカーではなく、フロア用スクリュー釘(45mm程度)もしくは広葉樹はブラッドネイル、針葉樹はステープルを下張り合板を通して根太に303mmピッチで打ち固定してください。
    また接着材は必ずエポキシ系接着剤もしくはウレタン系を使ってください。(ウレタン系の場合はコニシボンドKU928C-Xなど)
    水性ボンドは反り、床鳴りの原因になりますので絶対に使用しないでください。
    (なお、エポキシボンドの場合はオープニングタイムを必ず守り、混ぜたあと15~20分以内に必ず接着してください。)
  • 新築物件でベタ基礎などコンクリートを使用している場合は必ず、防湿シートを敷くなど防湿対策をしてください。
    コンクリートやモルタル部分を適正湿度の15%程度になるまで乾燥するまでには相当な時間がかかります。
    また新築物件でなくても湿度が高い場所に施工する場合は防湿対策をしてください。
  • 限りある自然素材の有効活用のため、弊社では、ごく軽微なサネの欠けは許容して輸入しております。
    完全なサネを求めると、歩留まりが悪くなり、廃棄する木材も増えてしまいます。
    このようなことから稀にサネが少し欠けているものもあります。
    このような場合は、この場所を避けて、釘の打ち 込みをおこなってください。

床暖房用無垢フローリングの施工上の注意事項

  • 床暖房機器下部の捨て張りは12mm厚以上の耐水合板を使用してください。
    また床暖房パネルと周辺結合部との段差が生じないように平滑な下地(段差0.5mm以下)を構成してください。
    なお、下からの湿気の多い場所では十分な防湿対策を行ってください。
  • 床暖房で使用される場合は必ず5.5mmの下地合板を熱源と床材の間に施工いただき、接着剤とステープル併用で施工をお願いいたします。下地合板を挟むことで合板を挟まない時に比べ表面温度が2~3℃低くなりますが、床暖房無垢材は下地合板を挟む工法にて施工をよろしくお願いいたします。
  • フローリングは壁面には密着せず5-10mm程度あけるようにしてください。
    また各フローリングの張り込みは0.3mm程度(ピーバンド)の厚み程度の隙間を必ず空けるようにし木の収縮に対応できるようにしてください。
  • 必ず接着材と釘の併用で施工してください。
    釘はフロアタッカーではなく、フロアー用スクリュー釘(45mm程度)、もしくは広葉樹はブラッドネイル、針葉樹はステープルを下張り合板を通して根太に303mmピッチで打ち固定してください。
  • 接着材は必ず床暖房対応ウレタン接着剤を使ってください。(推奨:コニシボンドKU928C-X)
    水性ボンドは反り、床鳴りの原因になりますので絶対に使用しないでください。床暖対応していないボンドを使用すると床鳴りの原因になります。
  • 床暖房は施工後3日以上経ってからお使いください。

通常用・床暖房用、共通の施工上の注意事項

  • トイレ・脱衣場には使用しないでください。
    反り等の問題が発生しやすくなります。
  • 商品開封後、ダメージ・汚れ・虫などの混入がないか確認してください。
    これらの施工後のクレームは受け付けかねますのでご確認のほどよろしくお願い致します。
  • 床下は十分に乾燥させ風通しをよくするために通気口を設けてください。
    また根太は45mm角以上、大引きは90mm角以上のプレナー掛けした乾燥剤を使用してください。
  • 天然木ですので色合い、木目など同一のものはありませんが色、木目などのばらつきがないようあらかじめ仮並べを行ってください。
    またごく稀に小さな傷などがあった場合は仮並べの際に調整してください。
  • 施工は3尺ずらしとしてください。
  • 床上に重量物(ピアノなど)を置く場合は地下の補強を行なってください。
    (根太間隔を狭くするなど)
  • 商品のダメージなどがあった場合は商品到着後7日以内での返品受付になります。
    必ず商品到着後梱包を開梱して中身をご確認ください。)
  • 全ての商品の施工後の返品は受け付けかねます。
    またカートンボックス無し、またはカートンボックスが破損している状態での返品も受け付けかねます(返品はお届けした状態と全く同じ状態での返品をお願いします)。
    施工前に今一度ご確認ください。
  • 稀にフローリングの表面部分に小さな穴があき、木の粉のうようなものが出てくることがあります。これは木部についた虫害と考えられます。
    フローリングは製造工程で高温処理されるため、虫や卵は死滅します。
    その後の流通段階や施工後に外部から虫が飛来して産卵し、虫食いが発生する場合があります。
    万一発生した場合は、専用薬剤を散布・注入するなど、早期対応が必要です。
    専用薬剤はホームセンターなどでお求めいただけますが、専門処理業者にご相談されることをおすすめいたします。

ヘリンボーンフローリングの施工注意事項

  • 施工前に、必ず墨出し(次項参照)を行って下さい。
  • スペーサーを使わずに施工して下さい。
  • 雌ザネ同士が接する部分については、施工後に浮きが出る場合がありますので、気になる方は合板などで作成した『雇いザネ』を入れて施工して下さい。
  • 大きなズレや隙間につながる可能性がありますので、1枚1枚、隙間を微調整しながら施工して下さい。
  • 接着剤は、ボンドのみで施工する場合は2液性エポキシボンドで、1液性ウレタンボンドの場合はフィニッシュを使用した糊釘併用で施工して下さい。また、施工後に浮きや波打ちが出る可能性がありますので、施工後は床材の上にバリウエイト等の重しを置いて、下地と床材をきっちり圧着させて下さい。

ヘリンボーン施工時の墨出しについて

ヘリンボーンは微妙に隙間を調整しながら施工する必要があり、墨出しをせずに施工しますとズレや大きな隙間が発生する可能性がありますので、必ず施工前に墨出しを行って下さい。

まず、貼り込みの向きを決めます。
割付に基づいて基準点(部屋の中心に来ることが多いです)を決め、基準点を中心に直交する2本の線(A線・B線)を引いていきます。

基準点を中心に、A線・B線に対して45℃の角度で2本の線(C線・D線)を引きます。

A線・B線と平行になる線を、【フローリングの長さ÷1.414】の間隔で引きます。

長さ420mmの場合は297mmピッチ、300mmの場合は212mmピッチになります。

C線・D線に平行になる線を、フローリングの長さ分の間隔で引きます。

この基準線を目安にフローリングを施工していきます。木材は伸縮しますので、あくまで目安として、調整しながら施工してください。

直貼りフローリングの施工注意事項

直貼りフローリングの施工にはウレタンボンドではなく、必ずエポキシボンドを使用してください。
またエポキシボンドで施工後は、必ずバリウエイトや未施工のフローリングなどの重しをフローリングの上に置いてフローリングと下地の間に空気が入らないようにしてください。
これらの間に空気が入るなどすると突き上げ事故の原因になります。

(なお、エポキシボンドの場合はオープニングタイムを必ず守り、混ぜたあと15~20分以内に必ず接着してください。)


パイン材の施工の注意事項

  • 通常の無垢フローリングは施工前に数日間、現場の湿度に馴染ませた方がいいですが、パイン材は現場の空気に馴染ますとサネが入りにくくなりますので開梱後はすぐに施工に入ってください。

カリン、ウォールナット、タガヤサン等、比重の重い木の注意事項

  • これらの硬い木は施工の時の釘打ちの時にサネが割れる場合があります。
    そのような時は、リード穴を開けていただいてから、釘打ちをお願いいたします。

施工後の養生について

  • 床面のごみを掃除機で吸い取ったあと、水気を避け、乾いた雑巾で完全にチリをふき取ってください。
    床材表面に細かい傷ができるのを防ぎます。
  • 表面の塗装方法にかかわらず、養生シートは下記の図のように敷いてください。
    やむをえず養生テープを貼る場合は粘着力の弱いものを使用し、できるだけ短時間ではがしてください。
    特に無塗装品、及び自然塗装品の場合は絶対に養生テープをフローリングに貼らないでください。
    粘着剤がフローリングの目地に入り込み、汚れ、変色を起こします。
    またウレタン塗装の場合でも養生している場所とそうでない場所の日焼けの差が、引き渡しの際にクレームになることがあるので、下図のように養生をお願いします。
養生方法

普段のお取扱いに関して

  • 日常のお手入れは乾いた布やモップなどでおこなってください。
    無垢材は水気を含みますと反り、床鳴りの原因になりますので水を濡らした雑巾がけなどは絶対におやめください。
  • ワックス掛けは年に2~3回薄くのばしておかけください。
    ウレタン・UV塗装はリンレイのAllなどをごく薄く塗ってください。
    ポリッシャーなど、一度に多量のワックスをまきちらしてのワックス掛けは絶対にお止めください。
    また自然塗料系の塗料を塗った場合は、その塗料専用のワックスをおかけください。

  • 無垢フローリングに直接温風ヒーター・ストーブ・ホットカーペットなどの熱を直接あてるような使い方はご遠慮ください。反り、目隙れ、変色、床鳴りの原因となります。このような場合は断熱性の高いマットなどをフローリングに敷いた後、様子を見ながらご使用ください。
  • 無垢フローリングは天然木の為、色のばらつきが生じることがあります。
    また湿度の変化などにより若干の眼隙れ、反りが生じる場合がありますのでご理解の上、ご使用ください。
ご不明な点がございましたら、下記までご連絡くださいませ。
フリーダイヤル0120-974169(グーなよいむく)

TOP ▲