マンションのリフォーム案件に、オーク(ナラ)のヘリンボーンをご採用いただきました。
硬質で丈夫、木目がはっきりとしていて「木材らしい」表情をしており、明るい色味でどんなインテリアにも合わせやすい...と人気のオーク材。ともすればカジュアルなイメージを持たれがちな樹種ですが、ナチュラルグレード以上の綺麗なものですと上品で洗練された雰囲気になり、特に細幅のものは端正な表情が際立ちます。
また、重厚感よりも親しみやすさを感じさせることの多い明るい色味の樹種でも、こうしたヘリンボーンのような寄木貼りは豪華さや格調高い雰囲気を演出しますので、「高級感は欲しいけど濃色の暗い床にはしたくない」という方には特におすすめです。
こちらのお施主様は『茶道家』ということで、キッチン棚の各種お道具や随所に配置された草花、寝室にやわらかな光を届ける室内窓や玉砂利の洗い出しで仕上げた三和土、玄関からバルコニーまで一直線に伸びるヘリンボーンの割付など、余白を活かした美意識が行き届いた、穏やかな空気の流れる素敵なお住まいです。
寝室には、広葉樹としてはやわらかめで足触りの優しい
バーチ(カバ)材をご採用。ワントーン抑えた壁色や床材の切り替え(こちらはあえて素材感の強い、ワイルドグレードにされました)をなどによってオン/オフの境界をはっきりとさせつつ、室内窓で外部の光のうつろいや『気配』も感じ取ることができる、お施主様お気に入りの空間です。