宝塚市の一戸建てに、チークの浮造り加工品をお納めしました。
こちらは築50年の一戸建てで、意匠を凝らしたLDや書斎、和室部分(ライト建築風に高低差を活かした開放感あふれるLD、数寄屋風の遊び心が光る端正な和室、チークの壁材に造作家具が配されたクラシックな書斎など、写真をお見せできないのが残念...!)とは異なり、ご家族がめいめいにくつろいで過ごす2階の寝室部分ということで、木材の素材感を活かした『浮造り(うづくり)』のチークを採用されました。
浮造り加工は、もともとは杉などの板を各種のたわしでこすることで表面を削り、木目の硬い部分・やわらかい部分のコントラストを際立たせる技法として伝わってきました。現在は機械加工が主流になり、経年によって木目が痩せた古材のような風合いと感触の面白さで人気を博しています。
特に硬質な広葉樹の場合、加工によりささくれや割れが出やすくなる樹種もありますが、チークは硬すぎずやわらかすぎず、かつ狂いの少なさや割れ・ささくれなどの出にくさもあり、「裸足でも比較的安心して使用できる浮造り加工品」としてご紹介しています。また、浮造り加工の質感を際立たせるため、こちらの商品はあえて『ドレイン』と呼ばれる黒い筋が目立つ部位を使用。通常のチークよりも力強い、生命観あふれる表情が特徴です。
色味の組み合わせで「難しい」と言われることもあるチーク材ですが、こちらのお住まいではドアや窓枠と合わせたグレーの巾木を使用することで、壁の色味とのコントラストをやわらげています。3部屋とも基本は同じ仕様でまとめつつ、家具やファブリックの色味の違いでこれだけ印象が異なるのも面白いところです。
なお、通常は階段の上段框は集成材での御案内ですが、「無垢のチーク材で」とのたっての御希望があり、特注仕様で作成しました。床材とは原木の仕入れ先や加工工場が異なるため、最初は色味が異なりますが、どちらも経年で色味が変わってきますと、差が目立たなくなってきます。
商品情報
【在庫限り】チーク ユニ(床暖房兼用)アンティーク(浮造り) ワイルドフローリング
【在庫限り】チークユニ(床暖房兼用)アンティーク(浮造り) ワイルドフローリング(植物オイル仕上げ)
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