帯広市内の老舗企業様の新社屋建設にあたり、社長室・応接室とホールにメルバウの一枚ものフローリングをご採用いただきました。
抜群の耐久性から、海外では室内用途だけでなくデッキ材としても高い人気を誇る、メルバウ材。赤みがかった色味と、ククやケンパスなどにも似た南洋材らしい通直な木目が特徴的で、きわめて堅牢・重硬な材質ながらどこか親しみやすさをおぼえる、素朴な表情をしています。床暖房の使用にも耐えうる寸法安定性も備えた、『隠れた優等生』といえる木材です。
10年ほど前までは、人の背丈ほどもある太さのメルバウが潤沢にありましたが、近年は大きな丸太も少なくなり、それに伴って芯材・辺材の色幅も顕著になってきました。無垢フローリングドットコムでは、このメルバウの色味の幅を抑えつつ赤みを活かすため、本花梨同様の『調色ウレタン塗装』を施すことで、『優等生』のメルバウに華やかさを加えています。メルバウ本来の色味や質感の影響で、華やかさのなかにも深みのある落ち着いた雰囲気があり、「存在感がありながら主張しすぎない」という点も「メルバウらしさ」と言えるでしょう。
設計:
宮坂建設工業株式会社